再び「100万円下回る」可能性も?ビットコイン価格、わずか1日で「26%急落」

再び「100万円下回る」可能性も?ビットコイン価格、わずか1日で「26%急落」

Source: ビットコイン(BTC) – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ


ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は先日27日に150万円近くまで上昇したものの、その後は26%ほど下落し、記事執筆時点では「1BTC=120万円前後」で取引されています。仮想通貨に詳しい専門家やアナリストたちは、今回の急激な価格変動には「レバレッジ取引・Libraの発表・米中貿易戦争」などが関連していると考えており、もうしばらく停滞する可能性があるとの意見も出ています。

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BTC価格の乱高下、考えられる要因は?

ビットコイン(BTC)の価格は、先日27日の午前2時頃に150万円まで上昇した後に大きく下落し、本日28日の午前5時頃には110万円近い値段をつけています。その後は一時130万円近くまで回復したものの、現在は再び下落しており、記事執筆時点では「1BTC=約119万円」で取引されています。

2019年6月16日〜2019年6月28日 BTC/JPYの1時間足チャート(画像:bitbank)2019年6月16日〜2019年6月28日 BTC/JPYの1時間足チャート(画像:bitbank)

レバレッジ取引による価格変動幅の拡大

CNBCの報道によると、今回の急落は世界的に知られている人気の仮想通貨取引所Coinbase(コインベース)の機能停止と同時に始まったと伝えられていますが、仮想通貨業界のアナリストたちはその他の価格変動の要因のとして「レバレッジ取引」や「仮想通貨Libra(リブラ)の発表」「米中貿易戦争」などを挙げています。

「Genesis Global Trading」のCEOであるMichael Moro(マイケル・モロ)氏は、『レバレッジの存在は上向きと下向き両方への動きを悪化させる原因の一つである』と語っており、このような動きは”健全である”とは言い難いものだと指摘しています。

ビットコインの大幅な価格変動は「決済手段としての普及を妨げる要因の一つ」になっていますが、長期的には急激な乱高下を繰り返しながらも長期的には上昇を続けているため、ビットコインは「価値の保存手段」として見なされており、トレーダーたちは今回のような下落を”買いのチャンス”とみなしています。

Libra(リブラ)発表による関心高まり

米国に本社を構える多国籍投資銀行・金融サービス会社である「Jefferies(ジェフリーズ)」のアナリストであるChristopher Wood(クリストファー・ウッド)氏や、仮想通貨投資会社「Galaxy Digital(ギャラクシー・デジタル)」のCEOであるMichael Novogratz(マイケル・ノボグラッツ)氏は、Facebookによる仮想通貨Libra(リブラ)の発表はビットコイン価格急騰のきっかけになったと語っています。

「ビットコイン」などの言葉は今や世界中で知られる言葉の一つになりましたが、実際にはその具体的な内容などを理解している人は少なく、仮想通貨全体に対する不信感も未だに残っています。

仮想通貨Libraの発表は「世界的に有名な大手企業も仮想通貨を肯定している」ということの裏付けにもなるため、結果的にLibraの発表は「新しい投資家」や「疑念を抱いていた投資家」などを仮想通貨市場に参加させるきっかけになったと考えられています。

米中貿易戦争「一時休戦」の影響

ノボグラッツ氏はこの他にも「ビットコインの価格変動には中国が深く関係している」との考えも語っており、『ビットコインやその他の仮想通貨で見られる膨大な取引量は主にアジアから来ている』とも語っています。

米国中国の間で繰り広げられている貿易戦争は、ビットコイン価格にも影響を与えているとの見方が多く、自分の資産を安全に保管するためにビットコインに資金を移す動きが出ているとも言われています。

しかし最近の報道では「G20サミットの開催を前にして両国が貿易戦争を一時的に休戦することで合意した」ということも報告されており、新しい関税も見送られることになるとも伝えられているため、現在はビットコインに資産を動かす動きが落ち着いているとも考えられています。

ビットコイン「一時停滞」か?専門家の予想とアドバイス

「米中貿易戦争」に関しては一旦は落ち着く可能性が見られており、「仮想通貨Libra」に対する熱も徐々に落ち着いて来ているため、今後はやや価格が停滞する可能性があるとも考えられます。

ビットコイン価格は「一気に200万円台まで突入する可能性がある」とも考えられていましたが、一部の専門家は「あまりにも急速な価格上昇は危険である」と指摘しており、マイケル・モロ氏も「前回の価格上昇は早すぎだ」と指摘しています。

今後のビットコイン市場の動きに関しては、ノボグラッツ氏は『しばらくの間ビットコインは1万ドル〜1万4,000ドル(約107万円〜150万円)の範囲で推移する可能性がある』と語っており、Twitterで74,000人ものフォロワーを持つ人気のアナリストBig Cheds氏は『9,100ドル(約98万円)付近での反発は合理的である』と語っています。

また市場調査会社「Fundstrat Global Advisors(ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズ)」の共同創業者であるThomas Lee(トーマス・リー)氏も、27日のツイートで『ビットコインは価格変動幅が非常に大きい資産であるため、投資家は”長期的な視野”を持つことが重要だ』とアドバイスしています。

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