「ビットコインは順調に成長している」2018年データから読み取る将来性:Jameson Lopp
Source: ビットコイン(BTC) – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ
仮想通貨ウォレットなどを提供している「Bitgo(ビットゴー)」のソフトウェアエンジニアであるJameson Lopp(ジェイムソン・ロップ)氏は、2018年の複数のデータをまとめた上で『昨年はビットコインにとって最高の年だった』と語り、ビットコイン(Bitcoin/BTC)が現在も成長を続けていることを説明しています。
こちらから読む:ビットコイン価格はこれからどう動く?専門家たちの「予想まとめ」
Jameson Lopp(ジェイムソン・ロップ)氏とは
Jameson Lopp(ジェイムソン・ロップ)氏は、暗号業界でも重要人物として位置付けられるソフトウェアエンジニアです。ロップ氏は「statoshi.info」の作成者でありながら「bitcoinsig.com」の創設者でもあり「BitGo(ビットゴー)」のソフトウェアエンジニアとしても知られています。
暗号化技術を用いて権力に抵抗し、自らの自由を獲得することを目的としている集団「cypherpunk(サイファーパンク)」の一人でもあるロップ氏は、昨年末に『ビットコインは非常に面白い実験であり、もし成功すれば”お金”に革命を起こるだけでなく、統治に対する考え方も変革することになる』と語り、中央集権的な第三者によって維持されている現代のサービスが”ソフトウェア・エージェント”に置き変わることによって、自己統治を行う「無政府資本主義社会」が誕生すると説明しています。
さらにロップ氏はこれに加えて、そのための最初のステップが「ビットコイン」であり、『これが成功すれば我々は次のステップについて話をすることができる』とも語っています。
ビットコインの「成長」を示す数々のデータ
ビットコイン(BTC)の価格は昨年1年間を通して下落し続ける結果となりましたが、ジェイムソン・ロップ氏は「2018年」をビットコインにとって素晴らしい1年だったと振り返っています。
同氏は2019年1月2日に投稿した記事の中で、『昨年のビットコインが”最高”に見えるか”最悪”に見えるかは、どのデータに注目しているかによって異なる』と説明し、2018年の「ビットコインの成長」を示す様々なデータをまとめた上で”数字は嘘をつかない”として解説を行なっています。
ビットコインの「死亡宣告記事数」は93記事
「ビットコインは死亡した」といった内容の記事の数をカウントしている「99bitcoins.com」は、2018年に投稿された「死亡記事」の数が”93記事”だったことを報告しています。過去の「死亡記事数」は、
・2010年:1
・2011年:6
・2012年:1
・2013年:17
・2014年:29
・2015年:39
・2016年:28
・2017年:125
・2018年:93
となっており、これまでに何度も死亡宣告をされていますが、ロップ氏は『ビットコインは10年連続で頑固に死ぬことを拒否した』と説明しています。
Redditのビットコインコミュニティ「61%」増加
海外で主流の掲示板サイト「Reddit(レディット)」のビットコインコミュニティのユーザ数は、2018年だけで「61%」も増加しています。具体的な数字としては、およそ「38万人」ほどユーザー数が増加していると報告されており、12月上旬には参加者の数が100万人を超えたと伝えられています。
SegWitの採用が10%から「40%」に増加
仮想通貨が抱える「スケーラビリティ問題」などを解決し、仮想通貨取引をより円滑に行うことができるようにする「SegWit(セグウィット)」の採用数は、10%から「40%」にまで上昇したと報告されています。
一部の国でビットコイン取引量がさらに増加
コロンビア、インド、ペルー、ベネズエラのような国ではビットコインの使用量がさらに増加していることが報告されており、「coin.dance」のデータでは、2018年の間にベネズエラの「ビットコイン取引量」が急速に増加していることが示されています。
ベネズエラのビットコイン取引量(画像:coin.dance)
ビットコインATMの設置台数は「2倍」に
ビットコインATMの設置台数は、価格の下落に反して増加し続けています。
世界中のに設置されている「仮想通貨ATM」の台数を集計している「coinatmradar.com」のデータによると、2018年1月の設置台数が「2,076台」だったのに対して、2019年1月時点での設置台数は「4,112台」となっており、昨年1月に比べると2倍に増加していることが示されています。
仮想通貨ATM設置台数の変化(画像:coinatmradar.com)
仮想通貨の本質は「為替レート」だけでは測れない
ジェイムソン氏は、これらのデータの他にも非常に多くのデータを元にして「ビットコイン」は現在もさらなる成長を続けているという見解を示しています。ビットコインの価格チャートだけを見た場合には、大幅な価格下落が印象的ですが、その他の事柄に関するデータではビットコインの研究開発や一般普及に向けたプロジェクトが順調に進められていることが示されています。
同氏は記事の最後に、「為替レート」はビットコイン・エコシステムの成長を観察するための一つの指標に過ぎないと指摘しており、様々な方面から見たデータを持ち寄ることで”何が起こっているのか”をより的確に把握することができるとアドバイスしています。
ビットコインがこれからどうなっていくかを正確に判断する際には、ジェイムソン氏が述べているようにビットコインに関連する様々なデータを多面的に考察する必要があると言えるでしょう。
ロップが投稿した記事の全文は以下のリンクから確認することができます。
>ジェイムソン・ロップ氏が公開した記事の全文はこちら
ビットコインの将来を楽観視する専門家たち
ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格|2019年1月3日
ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は、過去1ヶ月間に渡って「360,000円〜473,000円」の間で推移しており、2019年1月3日時点では「1BTC=446,649円」となっています。
2018年12月4日〜2019年1月3日 BTCのチャート(引用:coingecko.com)
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